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What's 『ユーズド・ゲームズ』?

 『ユーズド・ゲームズ』は、1996年7月に創刊された雑誌です(実際には書籍扱いでした)。
 3ヶ月おきに発売される、「季刊」スタイルでした。
 2002年春の22号をもって、姉妹誌『ナイスゲームズ』と統合され、
 『ユーゲー』として生まれ変わりました。
 そして2006年に『GAMESIDE(ゲームサイド)』と誌名変更され、今日に至ります。

レトロゲーム専門誌?

 雑誌自体のキャッチコピーも、
 時代を逆走する日本初の中古ゲームソフト専門誌
 (16号からは「時代を独走!大胆不敵な中古ゲーム専門誌」となりました)というもので、紹介していたゲームソフトも、次世代機以前のもの(ファミコン、メガドライブ、PCエンジン、ゲームボーイ、スーパーファミコン)がメインで、これが
 「『ユーズド・ゲームズ』はレトロゲーム誌」
 という認識を読者に与えていたようです(私だけ?)。

 そんな中、14号からは次世代機の「セガサターン」(以下「SS」)も取り扱うようになり(注1)、ちょっとした賛否両論が沸き起こりました。
 (あくまでも「ちょっとした」ですが…)

マイナーゲームも忘れずに

 あと忘れてはいけないのは、単にレトロゲームを扱うのではなく、メジャーゲームよりも、マイナーなゲームでも「光るもの」があれば積極的に取り上げていたことです。

 2号では「誰も知らないソフトを秘かに楽しむ」、
 6号では「名もなきゲームたちとの邂逅」、
 13号では「マイナーゲームの逆襲」、
 18号では「マイナーゲームの誘惑」
と4回マイナーゲーム特集が組まれています。

 あと、マイナーゲームそのものの特集ではないですが、
 9号の「スーファミ救出作戦!名作の千年王国」、
 22号の「スーファミ救出作戦再び 名作の三千世界」
 でもマイナー気味のソフトを特集に取り上げています。

バカゲーも忘れずに

 『ユーズド・ゲームズ』を語る上でもう一つ欠かせない要素があります。
 そう、「バカゲー」です。
 ここで「バカゲー」の定義(?)を、『ユーズド・ゲームズ』創刊号P52から引用しておきます。

      バカゲーの掟
 一、バカゲーは、クソゲーにあらず。
 バカゲーは、クソゲーとはちょっと違う。限りなく近いものもあるけど。
 一、心に余裕をもて。さればバカゲーも楽しい。
 バカゲーを楽しむためには、今のゲームのような親切心を求めてはダメだ。
 一、バカゲーには、光るところあり。
 何か新しいものを生み出そうとして、生み出せなかったものがバカゲーになる。
 一、バカゲーは、可能性を残す。
 バカゲーとして生まれても、もっと練り込めば一変する可能性はある。


 …以上から、「バカゲー」について、少しは分かっていただけたでしょうか?

 創刊号では「バカゲーを美味しく食べよう! 美食倶楽部バカゲー専科」
 と題して6本のゲームが紹介されています。
 特に『美食戦隊薔薇野郎』(ぐるめせんたいばらやろう、と読みます)は、初期からの読者にとっては強烈な印象として心に刻まれたものです。
 ここから、誉め言葉としての「素晴らしい」を「素薔薇しい」と表記する読者も現れたり現れなかったり?

 人気も相当のもので、以降もコーナー化及び単行本化もされました。
 (コーナーは、『ゲームサイド』となった現在も連載されています)
 コーナーとして連載されているにも関わらず、特集も
 7号で「奇作豊作!バカゲーコレクション」、
 16号で「奇作大漁!バカゲーコレクション」
 と2度組まれています(注2)。
 
 こうした要素が絶妙に絡み合い、2002年春に発売された、最終号となる22号まで、レトロゲームと、「どこか光るものがある」マイナーゲームを中心に扱う方針に変わりはありませんでした。 
 そして、『ナイスゲームズ』と統合され、『ユーゲー』となり、『ゲームサイド』と誌名変更され、現在に至ります。

「愛情」も大事です

 「どんなソフトに対しても、愛情を持って記事にしている所が、ユーゲーの好きな要素です」

 と述べられる読者さんがいらっしゃるように、「愛情」もまた、『ユーズド・ゲームズ』(『ナイスゲームズ』、『ユーゲー』、『ゲームサイド』含む)に欠かせない要素です。
 「愛情」、そしてそこから生まれる「優しさ」、「穏やかさ」、「和み」も『ユーズド・ゲームズ』(特に初期の)に含まれていたことを忘れてはいけません。
 (思い出させてくれた、紅ゆはたさんに感謝!!)

『ユーズド・ゲームズ』が残したもの

 『ユーズド・ゲームズ』から後の『ユーゲー』、『ゲームサイド』に受け継がれたコーナー等も幾つかあります。
 その代表格が「美食倶楽部バカゲー専科」。
 創刊号から『ゲームサイド』に至るまで連載されている名物コーナーです。
(『ゲームサイド』2号では休載ですが)
次第にネタ切れ感も漂ってきたのは否めませんが、まだまだ紹介されるゲームはあるはず…です。

 あと、8号から始まった「疾走!魔法大作戦」も忘れてはいけません。
 当時編集部員だった奥山さんが始めたこのコーナー、当初は連載にするかどうかは未定だったそうです。そのために、「続く…のか?」と曖昧な終わり方にしたほどだそうですから。
 でも評判が高かったようで、途中読者さんからのレポートも交えながら20号まで続き、『ユーゲー』では「復活!魔法大作戦」として2号から7号まで続きました。

 3号から始まった「懐ゲーキャラ名鑑」もありますね。
 こちらは天辰睦紀さん(現「天辰むつ季」)がコーナー名の通り思い入れのある懐かしいゲームを漫画で語り、イラストで紹介するゲームを表現する、というコーナーでした。
 これは『ユーゲー』に入ってからも10号まで続いたものでした。

 8号から始まった「アーケードトラックス」も、『ユーゲー』の23号まで続いたものでした(厳密には23号は北郷さんによる特別編)。
 アーケードゲームについて、毎号何かしらのテーマを設けてゲームを紹介するもので、コンシューマーメインの『ユーズド・ゲームズ』にあっては一見異端に写るものでしたが、コンシューマーとは別に輝いていた頃のアーケードゲームを紹介する意義は大きなものがあったと思います。

 これも8号から始まった「GAME19XX」は、ある意味『ユーズド・ゲームズ』の精神を端的に表していたコーナーかもしれません。
 というのも、1年を数ヶ月に区切り(連載当初は1号につき一年)、各期間を代表するソフトを紹介する、というもので、有名作に限らず隠れた名作も積極的に取り上げられていたからです。
 こちらは『ユーゲー』では20号まで続きました。

 13号からは「マニアックファミコン」がスタートしてます。
 毎回ファミコンソフトを変わった遊び方で遊ぶ、というテーマの元、
 恋パラ支部長が「全米が泣く」ほどの苦労をしながら日々ファミプロにふさわしい遊び方を紹介しています。

 ゾルゲ市蔵さんの漫画も長く続いてますね。
 まずは11号から22号まで連載された「超ゲーム少女ユーゲ」。
 『ユーゲー』になってから15号まで連載された「超々ゲーム少女ユーゲ」。
 15号からは「ゲームShopYou&G」となり、
 『ゲームサイド』1号では「忍者芸夢済度」(2号では「ゲームShopゲー&サイ」)に至る長寿連載です。
 (シリーズ毎に登場人物、設定は変わってますが…)

 最後に忘れてはいけないのが「今月の一本」。
 連載されているうちに微妙に、大胆に内容がリニューアルされてはいるものの、創刊号から『ゲームサイド』に至るまでの十年間毎号連載されている一番の長寿コーナーです。
 しばらくは各ハードごとにソフトが紹介されていましたが、のちに1号に2,3本ペースに(更には攻略コラムがソフトにまつわるテーマのコラムに)、現在では(『ゲームサイド』2号から)コラムメインでゲーム紹介がサブ、という構成になっています。

 初期の読者には「プレミアソフト探検隊」(10号まで)
 「今こそファミコンディスクシステム」(9号まで)
 「ゲームショップ探訪紀」(9号まで)
 「私の懐ゲー」(2号から12号まで)
 などが思い出されるかもしれません。

 これらのコーナーは、今でも『ゲームサイド』に息づいているのです。
 もし『ユーズド・ゲームズ』を読んだことがない方は、今でも発売されている総集編を手に入れてみるのもいいでしょう。
 『ユーズド・ゲームズ』を古本として扱っているゲームショップもあるようですし…(ゲーム探偵団さんとか)

脚注
  
注1:ちなみに14号が発売されたのは2000年の春。
 セガが「ドリームキャスト」を発売してから1年半近くが経過し、SSの新作もほとんど発売されなくなっていたため(2000年3月に『ファイナルファイト リベンジ』が発売されましたが)、SSも『ユーズド・ゲームズ』への仲間入りを果たすことになったようです。

注2:『ユーゲー限定版』によると、『ユーズド・ゲームズ』の人気特集トップ10内にどちらもランクインしています。
 7号のは7位、16号のは8位です。

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ユーズド・ゲームズユーズドゲームズは、株式会社キルタイムコミュニケーションからかって発行されていた季刊コンピューターゲーム|ゲーム雑誌。1996年7月に創刊され、2002年5月に姉妹紙の「ナイスゲームズ」と合併し「ユーゲー」に移行するまで全22号が刊行された。取り扱

2007/02/12 (Mon) 10:11 | 雑誌辞典
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